クンダリーニ(クンダリニー)、チャクラを目覚ます


タントラヨーガに学ぶ


 インドには、何千年もの昔から、タントラヨーガ(密教的ヨーガ)の修行法が伝えられています。 その中ではクンダリニー、チャクラを目覚まし、人間を人間以上のもの、自由なもの、永遠なものに進化向上させ、不死の世界に目覚めさせようという行法があります。

■タントラヨーガにおける三つの身心
 タントラヨーガによると、人間は、自在なるもの、全能なるもの、すなわち神に至るまでに、三つの次元の異なる身体と心を持っていて、その一つ一つの段階を登って、次第により高い次元の存在に目覚め、ついに、それら三つの形ある身心から解脱して、神の国に至ることが説かれています。 この三つの心身とは、次の三つを指します。
 ①肉体とその心(肉体と結びついて働く心=意識)
 ②微細身とその心(感情が主役を演ずる)
 ③原因身とその心(叡知がその主役を演ずる)
 ①肉体とその心の、この世にあって働き存在する形ある部分は、肉体的感覚や思考ではとらえられない②微細身や③原因身によって支えられ、その生を保持することができるのです。

■チャクラ、ナディについて
 これらの三つの心身は、それぞれの存在の次元が異なるとはいえ、いずれも有機的統一体であり、それぞれに次元の異なるプラナ(生命力)によって働き、存在することができます。 この三つの心身それぞれの内に働くプラナは、それが流れ働くためのチャンネルと、それらの流れや働きを統括する中枢(中心)を持ちます。 そのチャンネルがナディ(脈絡)であり、各チャンネルを統括する中枢がチャクラです。
 肉体で言えば、血管系、リンパ系、経絡などがチャンネルで、神経叢、脳、経穴などが中枢です。 微細身にも、原因身にも、存在の次元を異にするとはいえ、プラナの作れるチャンネルと、それらの中枢があります。 チャンネルがナディ、中枢がチャクラです。 そして、三つの各次元の身体でのチャンネル、中枢の間には、密接な相関関係があります。

 三つの心身とチャクラ・ナディの相関イメージ



図説マルマ
ヨーガとアーユルヴェーダをつなぐインド秘伝の身体論

(マルマ:肉体のチャクラ)

 チャクラは、このような各次元の身体の中心として働くほかに、肉体と微細身、微細身と原因身というように、二つの異なる次元の存在の間を媒介する働きをしています。 たとえば、微細身の微細なプラナを、肉体の物理的次元のエネルギーに転換して、肉体に生命力を与えることができます。 また逆に、肉体のエネルギーを、微細身のエネルギーに転換することもできますし、さらに肉体の生理的エネルギーを、心的エネルギーにも転換できるのがチャクラの働きなのです。
 したがって、チャクラは、異なる二つの次元の身体間のエネルギーを、一方から他方へ、他力から一方へ転換して、 二つの次元の世界を媒介し、また同一の次元の身体と心の間のエネルギーを相互に転換し、その次元の身心を媒介する中枢でもあるのです。 このチャクラを活性化し、目覚ますことによって、人間はより高い世界に目覚めて入っていくことができ、また次元の低い世界を支え、生かすことも可能になるのです。

(出所: 密教ヨーガ 山本博)

チャクラを活性化し目覚ます


 チャクラについては、書籍やインターネットなど様々なところから詳しい情報を入手できるので、大まかな概要だけ集めました。 また、チャクラはヨーガの世界における身体観なので、もっと広いスピリチュアルな観点から知りたい方は、 「スピリット・ヒーリング」が参考になるかもしれません。





 チャクラは、体の前側から脊柱を通り、背面までをつなぎ、水平に存在しています。 感情により開いたり塞がったりします。 また、個人の成長の度合いにより、大きさが違います。 心が活き活きしていると光を放って鼓動し、感情が塞がると濁り機能が鈍くなります。 チャクラ間のバランスが取れていると、生命力に溢れた健康な状態になります。

 また、クンダリーニ(クンダリニー)とは、第1チャクラから脊髄を通って、間のチャクラを活性化しながら第7チャクラまで上昇するエネルギーのことです。 それぞれのチャクラが解放され、高次の意識状態へ導いてくれるエネルギーです。 その基盤となるのが第1チャクラです。 私たち普通の人間にとっては、クンダリーニエネルギー、チャクラを目覚ますことが、とても重要なカギとなるのです。

第1チャクラ

 ムーラダーラ・チャクラ MULADHARA

根チャクラ、尾骨チャクラ、基底チャクラ、ベースチャクラ、ルートチャクラ
位置:肛門と性器の間、脊髄の基底部
光の色:赤
テーマ:地に足をつけ、現実を生きる 生命力粘り強さ
ソルフェジオ周波数: 396Hz(罪・トラウマ・恐怖からの解放)
参考情報:第1チャクラのまとめ

第2チャクラ

 スヴァディシュターナ・チャクラ SWADHISTHANA

仙骨チャクラ、セイクラルチャクラ、性腺チャクラ
位置:丹田、おへそと性器の間、仙骨
光の色:橙
テーマ:自分の力で人生を創造する 自立心・ゼロからの創造性
ソルフェジオ周波数: 417Hz(マイナスな状況からの回復、変容の促進)
参考情報:第2チャクラのまとめ

第3チャクラ

 マニプーラ・チャクラ MANIPURA

ソーラープレクサスチャクラ、太陽神経叢チャクラ
位置:胸骨の下部とおへその間、みぞおちの辺り
光の色:黄
テーマ:自分らしさを確立し自信を高める 活力・自分を信じる力
ソルフェジオ周波数: 528Hz(理想への返還、奇跡、DNA修復)
参考情報:第3チャクラのまとめ

第4チャクラ

 アナーハタ・チャクラ ANAHATA

ハートチャクラ、心臓チャクラ
位置:胸の中央
光の色:緑
テーマ:受容、無条件の愛 つながりと関係性
ソルフェジオ周波数: 639Hz(人とのつながり、関係の修復)
参考情報:第4チャクラのまとめハートの美徳の実践

第5チャクラ

 ヴィシュダ・チャクラ VISHUDDHA

スロートチャクラ、喉のチャクラ、咽喉チャクララ
位置:首の付け根中央
光の色:青
テーマ:自己表現、コミュニケーション 直感を目覚めさせる
ソルフェジオ周波数: 741Hz(表現力の向上、問題の解決)
参考情報:第5チャクラのまとめ

第6チャクラ

 アージニャー・チャクラ AJNA

ブラウチャクラ、サードアイチャクラ、第三の目チャクラ、眉間チャクラ
位置:眉間の上
光の色:藍
テーマ:第三の目、人生を生きる知恵・叡智・直観力
ソルフェジオ周波数: 852Hz(直観力の覚醒、目覚め)
参考情報:第6チャクラのまとめ

第7チャクラ

 サハスラーラ・チャクラ SAHASRARA

クラウンチャクラ、宝冠チャクラ、冠チャクラ
位置:頭頂(大泉門)
光の色:紫
テーマ:高次元とのつながり 人生の目的・人生の指針・自由意志
ソルフェジオ周波数: 963Hz(高次元、宇宙意識とつながる)
参考情報:第7チャクラのまとめ

チャクラが開くとは?


 ヨガの世界などで「チャクラを開く」などと使われていますが、実はチャクラは閉っていたものが開くということではなく、ゆるやかに回転していたものが高速回転に変わり、エネルギーがトルネードになって肉体ボディーの中に穴が開いたように感じて、風穴が通ったように感じるのです。 生きものは、何でもオーラ(霊的な波動)を発しています。 オーラはチャクラが作っています。 ですから、みな少しはチャクラが働いているのです。