霊性の存在しない所では道徳はすたれてしまいます。霊性という土台の上に道徳の壁を築き、道徳という壁の上に純粋さという屋根を葺かなければなりません。それが人生の手順です。壁を築くだけでは充分ではありません。土台を作るだけでも不十分です。屋根まで葺いて初めて人生は完全なものとなるのです。言い方を変えれば、自信が土台で、満足が壁、犠牲が屋根で、自己実現こそが人生であるのです。


人は、お金の奴隷となってしまいました。見せかけばかりで中身のない、うわべだけの生活を送っています。これは実に嘆かわしいことです。人は生活していくのに必要なだけのお金しか持たないように努めるべきです。所有すべき財産の量は、履く靴に喩えられます。小さすぎれば痛みを引き起こし、大きすぎれば歩くのに邪魔になります。お金もまた、心身共に快適に暮らしていくのに十分なだけを持つべきです。それより多く持てば、おごりや怠け心、他の人に対するさげすみを生むもととなります。


大勢の人が私のもとに来て尋ねます。「スワミ! この国で腐敗が終わりを遂げるのはいつですか?この腐敗の原因はだれにあるのですか? 政府にあるのですか?」いいえ、この腐敗の直接の責任はビジネスマンたちにあります。利己的な理由と個人的な利益のために、ビジネスマンは権力を握って資金を調達し、その影響力を一層強めてきました。もし、あなた方ビジネスマンが自分たちの正しい行動指針に従って行動するなら、そうした腐敗のすべてを一瞬の内に終わらせることができます。「富を欲さぬ者はなし」というのは本当です。テルグ語の古いことわざに、「死にかけている者でさえ、施しのお金をちらつかせれば、起き上がる」というものがあります。賄賂が積まれ、それを官僚が拒まなかったとしても、驚く話ではありません。ビジネスと利益に制限を設け、自分たちの能力を公益の促進のために役立たせることが、ビジネスマンとしてあるべきことです。ビジネスと道徳を結びつけるのは難しいことかもしれません。そのため、まず最初に要求されることは、ハートに道徳心を据えることです。そして、神への信仰をもってビジネスに従事するのです。そうすれば、国はビジネスマンの努力によって利益を得、ビジネスマンは社会に奉仕することになるでしょう。